つわりの症状に漢方が効くって本当?小半夏加茯苓湯の効果・効能!
小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)という漢方薬はご存知でしょうか?
吐き気を抑える薬はないのかという相談が多いのですが、この漢方薬は、つわりや吐きそうな時などによく用いられる漢方薬です。
つわりの時に飲める薬はあまりないのでとても心強いですよね。
今回は、小半夏加茯苓湯の効・効能について紹介していきます。
小半夏加茯苓湯の効果・効能
小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)は、つわりや嘔吐に効果・効能があります。
女性は妊娠するとつわりの周期を迎えストレスの原因となります。
そのまま放置してしまうと妊娠悪阻となることもありとても大変な時期です。
つわりの期間は約6~8週間とされており、小半夏加茯苓湯を服用すると妊婦さんにとってどうしようもない毎日のつらい症状を和らげてくれます。
小半夏加茯苓湯には、吐き気を抑える半夏(ハンゲ)と生姜(ショウキョウ)といった生薬が配合され、さらに消化機能の活発化や精神安定作用のある茯苓(ブクリョウ)を加えた漢方薬です。
妊娠初期の吐き気や嘔吐などが起きる時期に効果的です。
また、胎児への悪影響もなく効いてくれるので赤ちゃんにも安心です。
小半夏加茯苓湯の成分(生薬)
小半夏加茯苓湯は、以下の3つの生薬で作られています。
- 半夏(ハンゲ)
- 茯苓(ブクリョウ)
- 生姜(ショウキョウ)
これらがバランスよく配合され、つわりの症状を改善してくれます。
それぞれ、どのような効果があるのか見ていきましょう。
半夏(ハンゲ)
半夏(ハンゲ)は、サトイモ科カラスビシャクの球茎の外皮を除いて乾燥したものです。
主な効能は、停滞しているものを動かし、発散させる作用があり、去痰(きょたん)、鎮吐(ちんと)、鎮静などに良い効果があります。
痰咳を伴う鼻炎、気管支炎、つわり、消化不良、胃腸炎、食欲不振などの症状に適した生薬です。
茯苓(ブクリョウ)
茯苓(ブクリョウ)は、サルノコシカケ科のマツホド菌の菌核を乾燥し外皮を除いたものです。
外皮は黒っぽい褐色で、内面は白色をしている特徴があります。
主な効能は、利尿作用が高く、体力増強作用、薬の巡りを良くする作用などがあり、健脾(けんひ)、滋養、鎮静、血糖降下などに効果があります。
口渇、悪心、下痢、下腹部痛、生理痛、生理不順、更年期障害などに適した生薬です。
生姜(ショウキョウ)
生姜(ショウキョウ)は、ショウガ科ショウガの根茎です。
生のショウガが「生姜」、そのまま乾燥したものが「乾生姜」、蒸して乾燥したものが「乾姜」といい、漢方の世界でも幅広く使われます。
主な効能は、体を温め、新陳代謝機能を高める作用があり、芳香辛味性健胃、食欲増進、発汗などに効果があります。
胃内停水、座骨神経痛、腰痛、夜尿症、風邪、妊娠中のむくみなどに適した生薬です。
小半夏加茯苓湯の副作用と飲み方
副作用が比較的少ない漢方薬ですが、胃腸の違和感などを感じる場合があります。
他にも何か不調を感じた場合には服用を中止しましょう。
正しい服用方法
小半夏加茯苓湯は、通常1日量を2〜3回に分けて、食前(食事の前)または食間(食事と食事とのあいだ)に服用します。
飲み忘れた場合は、気がついたときに飲むようにして下さい。
飲む方の年齢、体質、体重、症状などにより適宜増減されるので、必ず医師や薬剤師に指示された服用方法に従うようにして下さい。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、小半夏加茯苓湯(ショウハンゲカブクリョウトウ)の効果・効能について案内してきました。
小半夏加茯苓湯は、嘔吐や重症のつわり症状を和らげる漢方薬です。
辛い症状を抱える人は試してみてはいかがでしょうか。