半夏厚朴湯の効果効能や副作用について解説
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は、咳払いをしてしまうにも関わらず、これといった異常が検出されない時に効果的な漢方薬です。
ここでは、そんな半夏厚朴湯んも効果・効能、副作用について紹介。
半夏厚朴湯を服用することでダイエット効果を期待できるのかも掲載しています。
半夏厚朴湯の効果効能
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)は、中国・漢時代に古典書「金匱要略」にて掲載されていた平均的な体力を有する方が服用できる漢方薬です。
主に、病院で検査をしても体への異常が見つからないのに、喉に詰まったような異物感がある方や、咳払いをしてしまう方などに効果的と言えます。
総じて、日々の生活で疲労やストレスを抱えている方におすすめの漢方薬です。
半夏厚朴湯の配合生薬は下記のとおりです。
ハンゲ・・・体を温めて停滞している流れを活性化させる
ブクリョウ・・・利尿作用が高く、ミネラル類の排出量が増加する
コウボク・・・体を温めて緊張や痛みを和らげる
ソヨウ・・・体を温めて停滞している流れを活性化させる
ショウキョウ・・・新陳代謝を高めて発汗や食欲増進などに効果がある
上記生薬以外に、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物、ショ糖脂肪酸エステルを添加物として含有しています。
半夏厚朴湯は痩せる?
ダイエットに漢方薬は効果的なのでしょうか?
中にはダイエットに作用する漢方薬も存在しますが、ダイエットに直接関連しない漢方薬を使用しても痩せることはありません。
半夏厚朴湯にも言えることでダイエットを直接成功させる生薬は配合されていません。
ただし、半夏厚朴湯には体を温めて新陳代謝を整える生薬が配合されているので、発汗や排便を促してダイエットを効率よくする効果は期待できるでしょう。
ストレスを抱えていると「気」が活性化されないため体全体の新陳代謝が悪く、新陳代謝が良好ではないということはダイエットに適した体ではないということです。
半夏厚朴湯は自律神経に効く?
「気」「血」「水」の中でも「気」に着目した漢方薬として、人が抱える日々の疲労やストレスを緩和して、気の巡りを良くすることを目的としています。
なので、ストレスを要因とする自律神経へは効果を期待することができます。
半夏厚朴湯を服用することで効果的な症状は下記のとおりです。
不安感
緊張感
イライラ
抑うつ
不眠症
神経症(動悸・めまい・吐き気)
基本的には、ストレスなどを原因とした自律神経への効果を発揮する漢方薬ですが、服用すれば効果があるというわけではありません。
生活の中で体を動かす機会がない方が半夏厚朴湯を服用すると、かえって上記症状が悪化してしまう可能性があるので最低限でいいので体を動かすようにしましょう。
ほかにも、喘息や気管支炎といった疾患へも効果を期待することができます。
半夏厚朴湯の副作用
人によっては副作用の可能性がある症状があらわれることがあります。
副作用と言っても軽重さまざまですが半夏厚朴湯に関しては、軽度な副作用は確認されていますが重度なモノは確認されていません。
半夏厚朴湯で起こる可能性がある症状は下記のとおりです。
・胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気
・発疹・発赤、かゆみ
絶対的に上記以外の症状があらわれないという保証もないので、服用していて違和感を覚えた際には一度使用を中断して医師または薬剤師などへ相談してください。
半夏厚朴湯の飲みあわせ
半夏厚朴湯と他の薬を飲み合わせる場合は、事前に医師または薬剤師など専門医による確認をしてから服用するようにしてください。
薬同士の長所と短所を補って相乗効果を図り、併用している方もいらっしゃいますが、2種類以上の薬を同時に服用することは必ずしも良いわけではありません。
それは、2種類以上の薬を飲み合わせることで、むしろ効果が落ちたり、必要以上に効果が増強されて思わぬ危険にも繋がります。
それこそ、相乗効果で効果が増強されれば比例して生薬や成分の過剰摂取となり、副作用を伴うさまざまな症状が発生してしまうリスクがあるからです。
自分自身の体質もありますから自己判断で大丈夫と決定付けるのではなく、必ず事前の相談をおこなった上で正しい飲み合わせや服用を心がけましょう。
半夏厚朴湯を購入したらどこに保管する?
いざ半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)を保管しようとすると、どこに保管したらいいのか悩むことがあります。
品質を守るためにも、適切な場所に置くようにしましょう。
直射日光の当たりにくい暗所
直射日光の当たりにくい暗所に保管するようにしてください。
直射日光が当たる場所だと、効能を損ねてしまうことがあります。
水気のない乾燥した場所
水気のない乾燥した場所においてください。
水気が多い場所だと湿気が充満し、カビ発生の要因となります。
家電が近くに無い場所
家電が近くにある環境は高温になりがちです。
漢方薬は高温に弱い傾向があるので、熱気を放つことがある家電の近くは危険になります。
家電よりも遠い、独立した場所に保管したほうが無難でしょう。
半夏厚朴湯についてまとめ
不眠症は放置したままでいると疾患のきっかけともなる、危険な症状です。
そのまま放置せず、自分でできる工夫を行っていきましょう。
半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)に頼るだけではなく、寝具や環境を工夫するといったことも大切になってきます。