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のぼせなら黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)!その特徴とは

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)はのぼせや不眠症といった、誰にでも起こることがある症状に効果的な漢方薬です。

のぼせの症状はそのままにしておくと、日常生活に大きな支障をもたらします。

早めに対策を行っていきましょう。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)の効能

漢方
黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)はのぼせや不眠症、鼻血、皮膚の炎症やかゆみに効果的な漢方薬です。

これらの症状は放置することで、慢性的な状態になってしまったりさらに重症化してしまうことがあります。

少しでも心当たりがある人は、早めに対策を行っていってください。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)の副作用

副作用
ほぼ副作用がないといってもいい黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)ですが、中には症状を感じてしまう人もいます。

副作用が出てしまうタイプの人が無理に服用を続けると、かえって体調不良を引き起こすことになるでしょう。

事前に副作用の目安を確認しておいてください。

発熱

特に理由がないのに発熱の症状が起きます。

発熱が起こるとそれに伴ない、ほてりや発汗の症状が起こることがあるので、自分の体調を確認するようにしてください。

呼吸困難や肺音の異常

呼吸困難肺音の異常が起こることがあります。

呼吸がうまくいかない、肺からヒューヒューといった、異常な音がするといったことがあったら、副作用を疑ってみましょう。

黄疸

黄疸の症状が起こることがあります。

黄疸とは肝機能障害により、肌が黄色味を帯びてしまう症状です。

腹痛や便秘

腹痛や便秘の症状が起き、膨満感に悩まされることがあります。

これ以外にもさまざまな症状が見られることがあるので、少しでも体調不良を感じたらすぐに黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)の使用をやめてください。

不安な人は医師や薬剤師に相談しましょう。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)の注意点

注意
ほとんどの人に使っていきやすい黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)ですが、一部使用に注意が必要な人がいます。

使用に向かない人が無理に服用を続けると体調を悪くしてしまうので、注意点をよく確認するようにしてください。

妊娠中の女性

妊娠中の女性が黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)を服用すると、体調不良を引き起こす恐れがあります。

漢方薬が妊婦に対してどんな影響をもたらすかは、まだ未知数の部分があるんです。

医師に相談しながら慎重に使用してください。

ほかの薬を服用している人

ほかの薬を服用している人が黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)を使用すると、薬同士の効能がぶつかり合ってしまうことがあります。

ほかの薬を服用するときは、慎重に用いる必要があります。

持病を抱えている人

持病を抱えている人は慎重に黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)を、服用する必要があります。

漢方薬が持病にどんな影響をもたらすか分かりません。

かかりつけの医師と相談しながら、服用するようにしましょう。

小児や高齢者

小児や高齢者は生理機能が十分に発達していなかったり、機能が低下してしまっていることがあります。

誤って服用しないよう、保管場所に注意するようにしてください。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)の正しい服用法

服用
食品と一緒に服用されることも多い黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)ですが、本来ならそれはいいことではありません。

食品を使用すると漢方薬の効能を損ねてしまい、しっかりと効果を感じることができなくなるからです。

できれば水やお湯を使用して服用するようにしてください。

服用するタイミングも大切です。

食前や食間に服用できるよう、食事の時間を調整しましょう。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)の服用をやめてしまう人の特徴

飽きる
中にはせっかく始めた漢方薬ライフを、自分からやめてしまう人がいます。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)をやめてしまう人の特徴を知って、自分の状況と関係していないかどうか確認してみましょう。

独特の味わいが嫌になってしまう

漢方薬には苦みや甘み、酸っぱみが合わさった独特の味わいが存在しています。

最初のうちは頑張って服用を続けていてもそのうちに嫌になってしまい、服用をやめてしまうケースが珍しくありません。

服用自体に飽きてしまった

ずっと服用を続けていると、服用自体に飽きてしまうことがあります。

毎日同じ行動を繰り返し続けるので、変化がない状態にうんざりしてしまうんです。

漢方薬を駄目にしてしまった

漢方薬の保管に失敗し、品質を損ねてしまうことがあります。

その失敗から漢方薬事態に嫌なイメージを抱いてしまい、そのうちに使用をやめてしまいます。

漢方薬との相性がいい食品とは

メープルシロップ
できれば水やお湯で服用していきたい漢方薬ですが、どうしても飲みにくいと感じたときは食品をうまく活用するのもいいでしょう。

でも食品なら何でもいいというわけではありません。

漢方薬と混ぜ合わせるのに便利な食品を、選択していくことが大切です。

片栗粉

片栗粉はほぼ無味無臭なアレンジのしやすい食品です。

砂糖や塩といった、調味料を足してもそれほどバランスを崩さないので、自分の考え方次第でさまざまな使い方ができるでしょう。

簡単なやり方としては片栗粉と水、今回の場合は黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)を混ぜ合わせ、粘度の高い状態にすることです。

そうすることですくって服用することができ、食道に残ってしまうリスクを軽減できます。

できれば頬や舌の上に塗り水で飲み下すようにすると、さらに飲みやすくしていくことができるでしょう。

メープルシロップ

スーパーやドラッグストアで気軽に購入することができる、活用しやすい食品です。

保存がしやすく活用しやすいので、まとめて購入しておいても邪魔になることがありません。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)と混ぜ合わせ、すくって食べるようにしてください。

もちろんアイスクリームやゼリーといった、スイーツを合わせて食べてみるのもいいでしょう。

寒天

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)を寒天でかため、ゼリー状にして食べるのも便利です。

漢方薬には独特の味わいがあることから、そのまま水やお湯で飲むことを苦手と感じる人が珍しくありません。

かためて触感を変えることで、服用しやすくすることができます。

毎日味付けを変えていくことで、漢方薬の服用に飽きてしまうリスクを軽減することもできるでしょう。

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)をうまく活用するには?

黄連阿膠湯(オウレンアキョウトウ)はのぼせや皮膚の炎症といった、誰にでも起こりがちな症状に効果的な漢方薬です。

ただうまく活用していくためには、工夫を行っていく必要があります。

まず大切になるのが副作用は注意点について、知っていくことです。

知っておかないといざというときに、備えることができません。服用法を守ることも大切です。

水やお湯以外で服用すると、効能を損ねてしまうことがあります。

どうしても飲みにくいと感じたときは水やお湯を使い、柔軟性を持った対応をしていくことも大切になるでしょう。

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記事執筆・監修

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漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント情報を配信しています。

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