漢方薬・生薬

五虎湯の効果効能や特徴、副作用について解説

五虎湯(ゴコトウ)は、口が渇いて咳をする方胸につかえる痰がある方など、寝苦しさを感じている方々におすすめできる漢方薬です。

ここでは、そんな五虎湯の特徴や副作用について紹介。

五虎湯を服用する上での注意点も掲載しているので参考にしてください。

五虎湯の効果と効能

五虎湯効果とは

五虎湯(ゴコトウ)は、麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)に「桑白皮(そうはくひ)」と呼ばれる咳に有効的な生薬を含有した漢方薬です。

主に、熱感がある状態で汗ばんで口が渇いて乾いた咳や喘鳴があるときに、咳・小児ぜんそく・気管支ぜんそく・気管支炎・感冒・痔の痛みなどを改善する目的で使用します。

五虎湯の配合生薬は下記のとおりです。

セッコウ・・・うわごとやもだえなどを解消する
キョウニン・・・胸に溜まる水分や痰を解消して呼吸困難を改善する
マオウ・・・咳嗽や浮腫、呼吸困難を改善する効果を期待できる
ソウハクヒ・・・咳嗽を治す効果がある
カンゾウ・・・ショ糖150倍の甘さを含有した緊張を緩和させる作用を有する

五虎湯の副作用

人によっては副作用の可能性がある症状があらわれることがあります。

その場合は、直ちに使用を中止して専門医に相談するなどしてください。

具体的な症状には下記のものが挙げられます。

軽度・・・不眠、発汗過多、動悸、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、軟便、下痢など
重度・・・顔や手足のむくみ、まぶたが重くなる、手足がしびれるなど

五虎湯の飲みあわせの注意点

五虎湯を使用する際には併用する薬との飲み合わせに注意する必要があります。

併用してはいけない薬には、エフェドリン含有製剤・甲状腺ホルモン剤・リオチロニン・イソプロテレノールなどが一例に挙げられます。

飲み合わせが悪いと不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮といった症状があらわれる可能性があります。

2種類以上の薬を併用する場合には必ず医師または薬剤師などに相談してください。

五虎湯服用時の注意点

注意点
どなたでも使っていきやすい五虎湯ですが、一部使用に注意が必要な人がいます。

体力が落ちている人

五虎湯は体力がある人向けの漢方薬です。体力が落ちている人、子供や老人には不向きな場合があります。

胃の調子が悪い人にも向いていないので、自分の体調を確認しておいてください。

妊娠・授乳中の女性

妊娠中の女性が五虎湯を服用すると、体調不良のきっかけとなることがあります。

また、授乳中の方も使用には注意したほうがいいでしょう。

妊婦または授乳されている方の体調はそれぞれ違うので、かかりつけの医師に確認してから服用してください。

ほかの薬を服用していて漢方を併用される人

ほかの薬を服用している人が五虎湯を使用すると、副作用が強く出てしまったり体調が悪くなってしまうことがあります。

ほかの薬を服用している人が五虎湯を使用するときは、医師や薬剤師に相談してください。

持病を抱えている人

持病を抱えている人が五虎湯を服用すると、体調が悪くなることがあります。

持病の種類によっても状況は変わってくるので、必ず医師に相談してください。

五虎湯についてまとめ

五虎湯は咳や喘息といった症状に効果的な漢方薬です。

しかし使い方を間違えるとかえって症状を悪化させたり、副作用の症状が強く出てしまうこともあります。

効能だけではなく副作用や注意点にも注目し、効果的に五虎湯を服用していきましょう。

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記事執筆・監修

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漢方生薬 研究所

漢方生薬研究所のスタッフによる執筆・監修記事です。漢方をはじめ、第二類医薬品や第三類薬品、健康食品、サプリメント情報を配信しています。

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